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Chester Hape
HAND TOOLED SADDLE

シェリダンスタイルのサドル(馬の鞍)作家であるChester Hapeは、家族に大工やアーティストが居る家で生まれ育っています。幼い頃から描くことや、物を作ることを好み、また馬と牧場とロデオといった環境で育ったことで、サドルを作ることに何の抵抗も無くレザークラフトの世界に足を踏み入れています。彼が育つ背景には、Don Kingとの出会いが大きな影響を与えています。Wyoming州Sheridanという片田舎の町にレザークラフトのコミュニティーを作り上げ、シェリダン・スタイルを築き上げたDon Kingは、多くのハンド・カービングの作家を育て、また影響を与えた伝説的な作家です。 Chester Hapeの作品はシェリダン・スタイルの証である正確で複雑な花のカービング・パターンを独自の解釈で、全ての花とつると葉が繋がり流れを作り出し、決して途切れることの無い終わり無く続くデザインで有名です。

彼の作り上げるサドルの魅力は、ハンドカービングの技術はもちろんですが、実際に騎乗することを前提に作られた丈夫で使いやすい作りにあります。その実績が認められサドルメーカーとして最大の賛辞でもあるロデオのチャンピオンに贈られるトロフィーサドルを製作した経歴もあります。 頑なまでにこだわりを突き通す彼の製作に対する信念は、「サドルメイキングはホビーとしてしか出来るものではない。同じカタログを見続け、同じ作業を繰り返し、自分を超えていく事を続けることでしか、良い物を作ることは出来ない。だからこそ世の中には、名工と呼ばれる作り手が一握りしかいないのかもしれない」と語ります。現在現役を引退し趣味程度で制作活動を行っているChester Hapeですが、彼のサドルを手に入れようとする人間が今も後をたたず、現在最も入手しにくいアーティストの一人でもあります。

このモデルは随所にシルバーのプレートやコンチョが付き、サドルシートにレーシング施されているChesterの作品の中では、豪華な一品であります。
物造りに妥協無く、時間をかけ造り上げる彼の作品をご堪能ください。