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カイマン

カイマンはウエスタンブーツ等に良く用いられている南米を主な生息地とするワニの一種であり、全長2m前後の俊敏で獰猛なハンターとして良く知られております。

近年、良質の原皮が供給されるようになった事に加え、鞣し技術の向上した事により、バッグ、小物製品にも用いられる様になり、独特の質感と表情を併せ持つ特別な素材として注目されています。

弊社のカイマンレザーはブラジルのタンナーにオリジナルとしてオーダーしたスペシャルレザーであり、鞣しの前段階である原皮のセレクトにおいて、特別に肥育した個体のみを厳選しており、カイマンの魅力である荒々しいウロコの表情を一層際立たせています。

今回展開するカラーは4色。
ブラック、ブラウン、グレー、ナチュラルホワイトとなっております。
どの色もカイマン独特の表情を最大限活かした仕上げを施しており、個性的な逸品を御探しの方に、是非ともお薦めしたい逸品です。

*いずれも数量限定での御案内となります。皮革の在庫が無くなり次第、生産終了となります事を御了承下さい。

Writer / ARTISAN K

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.11

ファニーファクトリーより新たなデザインのモカシンが新登場!

ファニーファクトリーより新たなデザインのモカシンが新登場!

ネイティブアメリカンの象徴、サンフェイスをモチーフに、職人の遊び心から生まれたMOCCA-SANはお気に入りの一足になること間違いなし!
元気っ子の足元をおしゃれにキュートに演出してくれます。

モカシンファン待望のF.Q(ファスナースクー)は木型を使用しない一枚革のモカシンを一から見直し、履き心地を極限にまで追求した一足です。
フィット感を出すためのアッパー部は見た目もスタイリッシュに。
クッション性と耐久性を兼ね揃えたF.Qの為だけのオリジナルソールは疲れにくく、安定した歩行性を生み出します。
さらに、レースで縛るスタイルを残し、スムーズに脱ぎ履きができるように新たに採用されたロック式ファスナーは、取り付け方にも一工夫。
機能性と見た目にもこだわりました。
新たに仲間を加えたモカシンに是非ご注目下さい。

( Writer : Soft leather KD )

ラトルスネーク

日本では、ガラガラヘビの名称が一般的なラトルスネーク、アメリカ大陸の主に砂漠地帯に生息する毒蛇で、乾燥した表皮と威嚇の際にシッポの殻を激しく振りガラガラ音を立てることで良く知られています。昔からウエスタン関連の映画や製品、アートの題材として、様々な形で用いられてきたラトルスネークは、まさにアメリカ西部をイメージするアイコン的存在です。

ラトルスネークの皮革は、自然に繁殖したモノを捕獲する以外のルートが無いため、非常に流通が不安定な素材です。近年、サイズや品質面で満足のいくモノを入手することが出来なかったことから、FUNNYでの取り扱いも無い状態が続いておりました。今回、北米ウエスタンブーツメーカーの協力のもと、ラトルスネークの種類の中でも最も美しい紋様をもつ「イースタン ダイヤモンドバック ラトルスネーク」の上質な皮革を少量入手することが出来ました。

ナチュラルに仕上げられたラトルスネーク・スキンは、他に類の無いワイルドな素材の魅力に溢れ、ウエスタンを連想させるテイストがFUNNYにとって無くてはならない希少性の高い皮革です。この度、各直営店舗で久々にラトルスネーク・スキンを使用した財布等のアイテムを展開致します。是非この機会に店頭で、特別な素材をご覧になってください。

注意:今後も不定期ではありますが、ラトルスネーク・スキンをコンスタントに入手出来るよう取り組んでまいります。今回は少量での入荷に付き、皮革が無くなり次第、販売終了となりますこと、予めご了承下さい。

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.10

遊び心溢れかえるサラッペモカシン

只今、FUNNY FACTORYでは期間限定のサラッペモカシンを製造中。

強度と履き心地が求められる甲の部分に、サラッペを用いる事は苦難の連続でした。
サラッペ自体が決して編目の細かい強度のある生地という訳ではないので、肉厚のベロア革を張り合わせる事で、しなやかさと強度を保っています。
また、デリケートな生地を手縫いで縫い合わせる作業自体も通常とは全く異なり、熟達した経験と感覚が必要になります。

期間限定だから目一杯注ぎこんだ職人の手間と技術、この機会に是非、遊び心溢れるサラッペモカシンを店頭でご覧下さい。

( Writer : Soft leather KD )

ホーンバッククロコダイル3

数々の特殊な工程を踏み、貼り合わせられたホーンバッククロコダイル(以下HBCと表記)は、最後にして最大の難所であるミシンステッチ掛けが行われます。
他の素材であれば、HBCの外装に内側のパーツを貼り合わせたのち、外周のミシンステッチを掛けると言った、シンプルな工程を踏んで仕上げられていきます。しかしHBCは、そのままミシンステッチを掛けると、HBCの魅力的な特徴でもある硬質で隆起したキール部分により、ミシン針が逃げてしまったり、折れてしまったり、時にはキール自体が割れてしまったりと、製品としてまともにミシンステッチを掛けることが出来ません。

そこで内側のパーツを貼り合わせる前に、外装にあたるHBC皮革のステッチが掛かる予想ライン上に等間隔にドリルで穴を開けていき、予め針の通り道を作る作業が行われます。
等間隔で穴を開けていく作業は、硬質で隆起したキールの頂点や傾斜部分に幾度となくさしかかり、高速で回転するドリルでさえも少なからず影響を受けるため、慎重かつ繊細に行わなければなりません。

そうして等間隔に開けられた穴に改造を施された特殊ミシンでステッチを掛けていくわけですが、決して針を外す事がないよう慎重に1穴1穴落としていくといった、神経をすり減らす作業を繰り返すことで内側のパーツと組み上げられています。

こうした多くの特殊な工程を経て、仕上げられたホーンバッククロコダイルのアイテム群。素材自体の特別感の裏側で、その異質な素材に向き合い奮闘する職人の繊細な技と手間があってこそ、初めて製品化が出来る特別なアイテムであることが、スペシャルマテリアルである所以です。
是非、店頭にてこの魅力溢れる特別な素材と用いられた技術の融合を御確かめ下さい。

Writer / Hard leather TZ

ホーンバッククロコダイル2

前回ご紹介した裁断と研磨の工程が適切に行われたホーンバッククロコダイル(以下HBCと表記)は、次に「貼り合わせ」の工程が施されます。
HBCを含む全てのエキゾチックレザーは、裏側にヌメ革を貼り合わせることで、それぞれの革の特性や、質感を考慮した最適な厚みに調整されています。長年の試行錯誤の上に導き出した厚みの組み合わせにより、頻繁に開け閉めすることで曲がる部分の耐久性や機能性を確保しています。同じ種類のエキゾチックレザーであっても、質感が異なる仕上げが施されていれば、当然その革の厚みと質感に合った厚みの裏革を貼り合わせます。
HBCの貼り合わせは、背中部分にあるキール(大きく隆起したウロコ)が連なった部分が非常に硬く、通常の貼り合わせ方では快適にご使用頂けない事から、特殊な製作工程を踏んでいます。

ライダースウォレットを例にあげると、裁断時に前面にキール部分、背面にしなやかでフラットな腹部が来る様に配置されています。これはライダースウォレットの形状において、唯一ダイナミックな見た目と快適な使用感を得ることが出来る配置になっています。しかしながら画像でご覧いただけるように、キール部分が曲がる部分、場合によっては背面にまで掛かってしまいます。全てのHBCの革は当然均一でなく、またキール部分と腹部との柔らかさが全く異なる事から奇麗にセンターで曲がるものは、ほぼ皆無と言っても過言ではありません。
パイソンやエレファントと言った薄い革、しなやかな革は平面的に単純に張り合わせても見た目や使用に支障はありませんが、上記理由からHBCに関しては、「いせこみ」という技術を用い貼り合わせが行われます。

「いせこみ」とは、平面の素材を立体的に仕上げる技術です。この技術を用いて、HBCに曲げクセを付けながら裏革を貼り、より立体的に仕上げます。キールの並びや、質感を見ながら、いせこむ位置を調整し、より完成された魅力的な商品にしあげています。
ただ「いせこむ」事で全てが解消されたわけではなく、あくまでも補助的な役割でしか無い事からも、如何にHBCがワイルドで取り扱いが難しい皮革であるかを、理解して頂けるかと思います。

Writer / Hard leather TZ

ホーンバッククロコダイル

現在FUNNYが誇るスペシャルマテリアルである、ホーンバッククロコダイル(ナイルクロコ)を使ったアイテムを製作中です。
素材自体が特別である事は言うまでもなく、その異質な形状から製品を製作する工程も特殊な技術と手間を要し、一点一点のアイテムに費やされる時間は他の素材とは比較になりません。今回はその製作過程を数回にわたり紹介していきたいと思います。

ホーンバッククロコダイルの皮革は1枚1枚異なる個性を持った革であることから、裁断時には細心の注意を払いキール(大きく隆起したウロコ)の入り方、流れ等を見極め、使い勝手と美しさのバランスを考慮して切り抜かれます。その後、金具が取り付けられる部分のキールのみを削り込んでいきます。もちろん革個々によって隆起の大きさや硬さ、形が異なることから全て手作業で慎重に行われています。

これらの最初の工程を少しでも見誤ると最終的に製品として組上げることが出来ないことからも、ひとつひとつの工程が如何に繊細で重要な内容であるか、なぜホーンバッククロコダイルのアイテムは熟練の職人により慎重且つ丁寧に手作業で行われなければならないのかを、ご理解頂けるかと思います。

Writer / Hard leather TZ

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.9

特別な一足を末長く

長くご愛用して頂いたモカシンは、おひとりおひとりの足に馴染み、形が変化し、パーツによっては消耗していくものです。
作り手としては、ここまで履き込んで頂けたことに喜びを感じます。
ファニーオリジナルモカシンは、程度にもよりますがパーツごとの修理、交換が可能です。
特別な一足を長く愛用して頂けるように、一足一足心を込めて修理していきます。

今回は、お預かりしたモカシンの程よく馴染んだ上部の甲パーツはそのままで、下部パーツと靴底を新たに交換、ほつれたパーキー糸を縫い直しいたしました。

( Writer : Soft leather KD )