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SPIRITS

OOKADO HIDEKAZU大門 秀一 インタビュー 02

ウェスタンで飯が食いたい

――大門さんはFUNNYの創業時から職人として働いていらっしゃるんですよね。そもそもウェスタンの世界に足を踏み入れたきっかけは何ですか?

僕は小さいころからウェスタンが好きでね。小学校の4年生くらいかなあ。年上の従兄がガンを愛好してる様子を見て銃って面白いもんやな、と思ってた。実際の猟をやってたから、家にも実銃があったしね。1960年代になると世の中ではウェスタン映画がブームになってよく上映されていたこともあって、どんどん好きになった。

高校を出てからセールスの仕事に就いたんやけど、俺の仕事ではねえなあという気はしてたんだよ。漠然とね。何となくウェスタン関係で飯が食えればいいなあとは思ってたけど、当時はそんな仕事はまずなかったからね。まして山口県の田舎に住んでたし。でも転勤で大阪に出てきてFUNNYを知った。FUNNYが創業した69年以降は、ちょくちょく店に行くようになったよ。最初は客としてね。個人的に革のものを作ったりしてたから、FUNNYのマスターに「こんなん作りました」って自作のガンベルトなんかを見せたりしてね。

そのうちに「作るのが好きやったらウチでやらへんか」と声をかけてもらって。もともと何かはしたいと思っていたから思い切って仕事を辞めて、こっちに来た。それが72年のことだから、創業時からいたわけじゃないんよ。年とってるからか、僕の人生=FUNNYの歩みみたいに思われてるけどな(笑)。

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