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SPIRITS

OOKADO HIDEKAZU大門 秀一 インタビュー 05

FUNNYを日本一に

――商品を作る過程でもまさにパイオニアだったんですね。他ではこんなにこだわれないですよね。

こだわりが商品になってくると、いろんな人が来るのよ。店にはお客さんも来てたけど、他社の人もよう来たね。彼らは客じゃないってすぐにわかった。商品を買わずに、見るだけ見て帰るんよ。お客さんは普通、作業場の方まで来ないけど、そういう人は「どうやって作ってるの?」って言って裏まで目をやるから、俺らのやり方を盗もうとしてるのがミエミエ。オイルに関してだけでも1日に3人は来てたね。そういう面ではFUNNYが注目されてたことは事実だね。

まあ、いいよ。真似されるのは、良いから真似されるんだからね。真似されたら僕らは次に進むだけ。彼らは真似するだけだからその先がない。僕らは次へ次へという気持ちがあるから、パクられたら次に行ったらええんや。そういう気持ちを持てるのはすごくええことやと思う。

ウェスタンを始めてしばらくは、日本の一番と言えばやっぱり東京やったんよね。品揃えという意味でも。なんせ向こうは並行輸入してて、関西にはそれをやってる店はなかったから。僕らは大阪と言えばちょっとは都会のような気がしてたけど、関東の人からすると、東京のほかはどこも一緒で田舎。ところが僕らが新しい商品を出していくにつれて、ことウェスタンにおいては、東京と大阪でその立場が完全にひっくり返った。間違いなくFUNNYが原因だと思うよ。FUNNYが軌道に乗ってからは、東京の人と同等に扱ってくれるようになったもん。「お茶の一杯でも飲んで行きいな」って言ってくれたりね。それまではそんな声もかけられへんかった。だからウェスタンにおいては、FUNNYがなかったら、大阪はずっと田舎もんだったかもしれない。そんな実感もあって、ウェスタンっていう分野においては日本一になった、っていう気はしたね。

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