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SPIRITS

OOKADO HIDEKAZU大門 秀一 インタビュー 11

インタビューを終えて

大門氏の作品には、特徴がある。ウェスタン本来の無骨さを大切にしたハードな雰囲気をまとっている一方で、ナチュラルに美しい。繊細なクラフトを施しているわけでもなく、装飾性を加味しているわけでもない、道具として使うことを前提に作られたギアであるからこそ、手にした者の心を引き寄せる無駄の無い自然な美しさを備えている。大門氏はそれをウェスタンの"匂い"と言う。誰に教えられるでもなく、作り手自らが追求していく中で出せるようになる"匂い"。時折ふと完成する芸術的な作品を「神様からの贈り物」と言って誇示することのない大門氏の肩には余計な力は全くない。

自然体であるからこそ、目の前の一枚の革に集中することができる。あれこれ試す時が一番楽しいと笑う白髪の職人は間違いなく、日本におけるウェスタン文化を牽引してきた立役者だ。これまでその手からいくつもの作品が生み出されてきたように、これからも、大門氏はチャレンジを続けていく。その生き様こそ、まさに開拓精神あふれるウェスタンスタイルそのものだろう。

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