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Old style

濡らしたタンニン鞣し革の表面に切り込みを入れ、金属製のスタンプで打刻の強弱を付けて立体を作り出す・・・
FUNNYオリジナルレザーアイテムでは御馴染みのレザーカービングという技法ですが、アメリカンスタイルと単純な一括りには出来ない時代による変遷や地域による特色があり、それぞれのスタイルに名前があります。
最新のと言う事になればワイオミング州シェリダンを発祥とする規則性のある繊細なシェリダンスタイルが有名ですが、アリゾナスタイルを筆頭に古いスタイルには古いスタイルの趣やプリミティブな魅力があります。

且つて実際にカウボーイ達が使用していたガンホルスター、サドル等の皮革製品に施された装飾や構造を研究し、現代のスタイルに融合させる事を一つの大きなテーマとしてFUNNYでは掲げており、単純でプリミティブなデザイン、シンプルな中に機能性を追求した構造とクラフトマンシップ、使い込む程に馴染む素材の良さなど、これらの古き良き時代から引き継いだものがFUNNYスタイルの物作りにおける源流であります。

ガンホルスターと言えば、西部劇のカウボーイが拳銃を腰から下げて携帯する為の革製品の一つですが、善くも悪くも護身の為に一瞬でも早く拳銃を抜く為のノウハウが詰まった道具(GEAR)としての機能美に満ちあふれています。
FUNNYでは小型携帯電話の普及時からこのホルスターの構造を取り入れたホルスター型携帯ケースを、現代の必需品として携帯電話が認知される今日まで細かいマイナーチェンジを繰り返しつつラインナップとして展開してまいりました。

そして今再び、ホルスタースタイルを追求し続けるFUNNYオリジナルより、スマートフォンに対応すべく新たに考え抜かれた構造と、古き良き時代のクリエイティビティを融合したアイテムが一つ誕生しようとしています。

古のガンホルスターとクラシックなカービングスタイルにオマージュを捧げた、FUNNYのオーセンティックスタイル・・・アルチザン仕様のデリンジャープロトタイプが動き始める。

( writer : Artisan Mo with K )

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.4

今回はソフトレザーのストックルームのご紹介です。

モカシンでセレクトできるレザーは7種類以上、約40カラー。
ソフトレザーの中でもしっかりとコシのあるレザーから柔らかく馴染みやすいレザー、表情もシボ入り、スムース、スエードにエキゾチックレザーと様々。
モカシン製作はこのたくさんのレザーマテリアルからはじまります。

たくさんの種類とカラーのレザーを御客様の御要望に応じて組み合わせ、一足のモカシンに仕立てる為には、それぞれの特徴を知り尽くした上で材料となるレザーの選定を行う厳しい目が必要となります。
ただし、その厳しさはモカシンに対する深い愛情でもあります。

ファニーファクトリーの選び抜かれた厳選素材であなたの足元を彩ってみませんか?

( Writer : Soft leather KD )

カリブの海賊

『サメの革』と聞いて、直ぐにその表情を想像できる人がどのぐらいいるのだろうか?
今回の密かにお披露目するのは、SAMPLE的に入荷した『カリビアンシャークスキン』。
『ワニ』や『ヘビ』の様に豪奢で絢爛な見栄えではないが、シックで力強いうねりと繊細な皺はストイックな魅力を静かに湛え、観る者の目を捉えて離さない代物。

『カリビアンシャークスキン』は、日本国内では流通していない皮革で、 通常、市場に出回っているその他のシャークスキン(ヨシキリザメやメジロザメ)とは異なり、野趣溢れる質感は正に一級品と呼ぶに相応しい表情を備えています。

近日『カリビアンシャークスキン』を使用した各種皮革製品の初回テスト販売をブラックとブラウンの2色でIMP店で展開予定。
是非、その魅力を店頭で御確かめ下さい。

writer : Artisan K

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.3

「みんなおまたせ〜
できたよ♪できたよ♪♪できたよ〜♪♪♪
モコモコにフリフリにお花ビーズ。
みんなのイベント限定モカシンの完成!
いつもは、なかなか会えないモカシンにココもウキウキわくわくしちゃった。
みんなのニコニコ笑顔に会いに今からイクスピアリ店にお届けしま〜す。」

イクスピアリ店でのイベント限定モカシンを次々製作中。
すべてのパーツカラー、素材の違うモノを一度に製造する事はなかなかに至難の業ですが、その分完成した時には感動すら覚えるものです。
世界に一つだけのオリジナルモカシンを少しでも早く皆様にお届けします。

( Writer : Soft leather KD )

ミイラと革がもたらすクラフトマンシップ

『皮革素材は人類が獲得した最初の文明的素材である』という説があります。

他の生物の皮膚組織を利用して衣類や道具等を製作する様になった経緯や理由は様々だったと推測されますが、毛皮を含む皮膚組織を加工素材として利用する事を学んだ有史以前の人類は飛躍的な活動範囲の拡大と文明的発展を遂げたであろうと思われます。
生きた生物から剥ぎ取った皮膚組織はそのままでは腐敗、硬化してしまう為、物質的な安定をもたらす様々な方法が試みられた事も発見されています。
自分の口と歯で噛んで柔らかくする方法、石や棒で叩いて柔らかくする方法に始まり、動物の脳漿を用いた原始的な鞣しから現在まで続く植物の渋(タンニン)やクロムを用いた鞣しまで、様々な方法で人類は生活素材としての皮革を追求し続けました。

1991年にアルプス山中の氷河で発見された今から約5300年前(新石器時代)のミイラは発見時、様々な皮革製の衣類や道具を身に付けた状態だったそうです。(2005年に愛知県で開催された万博にて所持品を含むレプリカが展示されていました)
様々な偶然の重なりによって類を見ない保存状態だった彼(ミイラ)は発見された場所(氷河)にちなみ、発見当初は『アイスマン』と呼ばれていました。(今は『エッツィ』と呼ばれているそうです)
通常、皮革の様な有機物は金属の様に長期に渡る保存が困難で、これほど古い皮革製の道具が発見される事自体非常に稀な出来事であり、発見当時、一部の皮革業界の中でも色々と話題になりました。
ちなみに、発見された『アイスマン』が履いていた靴は下部が肉厚の牛革、上部が鹿革、内側には植物の蔓で作った内装が縫い付けられ、防寒用に草が入れられていたそうです。
耐久性が求められる下部に丈夫な牛革を用い、稼動する部位にはしなやかな鹿革を合わせ、更に型くずれ防止の補強や防寒性能を向上させる事まで考慮されていたと推測されますが、このノウハウも決して一朝一夕で得たものでは無かったでしょう。
より安全に、より早く移動する為の道具として自分達の足を皮革で覆う事から始まり、更なる耐候性や快適性を得る為に様々な試みや改良が施され、発見された『アイスマン』の靴に繋がっていたと考えると、クラフトマンシップとは有史以前の我々祖先が既に身に付けていた『生きる為の術』に端を発していた事に気付かされます。

この靴は『アイスマン』が自分で狩った獲物から剥ぎ取った皮を用いて製作された物でしょうか?
あるいは、部族内に手先が器用で物を作る事に長けていた仲間が存在して、クラフトマン的な役割を果たしていたかもしれません。
その器用な彼は日がな一日、様々な道具や服飾品の製造に携わり、新しい素材や情報を求め、新しい道具の開発や既存の製品改良に余念が無かった事かと思われます・・・

人類が皮革を素材として活用する様になってから幾星霜、どんなに科学技術が進んでも、どんなに文化が変容しても、綿々と続く営みに代わりはありません。
且つて、生きる為の術として培われたクラフトマンシップは、より良い素材を求め、より良い製品作りを研鑽し続ける精神としてこれからも守り、引き継がれて行くのでしょう。

そんな事に想いを馳せながら、今日も我々はより良い素材を求め、より良い物作りを研鑽し続けています。

writer : Artisan K

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.2

10月6日、7日の二日間、ファニーイクスピアリ店にて二回目となるモカシンインストアショーを開催致しました。
普段お客様と接する機会の無い我々クラフトマンにとって、今回の催しにてお客様の声を直接伺い、更に製品を手に取って頂けた事は大きな励みとなりました。
この感動と感謝を製品一つ一つにしっかりと込め、これからもお客様に喜んで頂ける物作りを続けてまいる所存です。

改めまして、御来店頂きましたお客様に厚く御礼申し上げます。

11月6日までの期間、ファニーイクスピアリ店にて弊社オリジナルモカシンを御購入、御注文頂いた方にはもれなくプレゼントをご用意しております。是非この機会に御来店下さい。

「ココも職人さんのお手伝いにイベントに参加したよー♪
みんなかわいいモカシンに触れ合えて
ニッコニコだったね♪
ココも職人さんもとーーーーーーーってもたのしかったよ。
またココに会いにきてね♪
さぁっ、またファクトリーにもどって
いっぱいいっぱいモカシンを作らなくっちゃ
みんな楽しみにまっててね♪♪」

( Writer : Soft leather KD )

ココちゃんのモカシン大冒険 vol.1

FUNNY ORIGINALの出発点は1970年代,インディアンモカシンの製作に始まります。

伝統ある技術を受け継ぎ、時代と共に進化させたオリジナルモカシンをネイティブアメリカンの精霊、ココペリのココちゃんと一緒に紹介していきます。
それでは「ココちゃんのモカシン大冒険」のはじまりはじまり!

「はじめまして。ココペリのココでーす♪ ココの素敵なモカシンをかわい楽しく紹介していくね。さぁみんなも一緒にモカシン大冒険に出発するよ♪」

マペット協力:REAL4TRADING

( Writer : Soft leather KD )

糸焼き工程

FUNNY製造部内で『糸焼き』と呼ばれるこの工程は、ミシンでの縫製後に、電熱ペンを用いて、その熱で不要な糸を焼き留める作業です。
隣の糸を焼かないように、ペン先をステッチ間の出来るだけ深い位置に持って行き、焼いていきます。
製造部門では縫製の都度に行う作業で、製品の耐久性にも関わってくる重要な工程として捉えて取り組んでいます。
単純な作業ではありますが、長時間に渡り集中力を要する非常に繊細な作業になります。

( Writer : Hard Leather TZ )

バーチャルファクトリーを終えて

Beyond the Virtual Factory

8月25日、26日の二日間、FUNNY バーチャルファクトリーと題し阪急メンズ館 4Fにて数名の弊社クラフトマンによる製品作りの実演をさせて頂きました。

大理石を設置したカービング台にてフェザーカットを施し、隣の作業台にて組立と手磨きのコバ仕上げを担当。
更に、大型の皮革用ミシンを持ち込みミシンワークを御覧頂きました。

弊社製品を既に御愛顧頂いているお客様、御興味を示して頂いているお客様に対して、感謝の意を表すと共に、我々の仕事の一端を御覧頂き、製品作りの面白さやこだわりをより身近に感じていただければとの思いに端を発したこの企画でしたが、おかげさまを持ちまして非常に沢山のお客様に御来場頂き、過分な激励とお褒めの言葉を頂戴する光栄に預かる事が出来ました。

普段、お客様各位と接する事の無い我々一同に取って、何よりの励みであり、FUNNYブランドの物作りが多くのお客様に支えられているのだと言う事をあらためて実感した次第であります。

今回のイベントに御来場頂きましたお客様に重ねて御礼申し上げます。
又、残念ながら今回のイベントに御来場頂けなかったお客様の為に今回のイベント用に製作した特別な商品を限定数量となりますが、弊社楽天オンラインストアにて販売させて頂きます。
近日発売開始となりますので、どうかお楽しみに。

( Writer : Artisan K )

FUNNY FACTORY IN SUMMER

『職人は黙して語らず、手と道具を持って語るべし』

そんな、普段もの言わぬクラフトマン達が何を見、考え、どの様な事を実行しているのか?

不定期更新となりますが、今回より我々ファニーファクトリーのクラフトマンから様々な情報を発信させて頂きますので、是非御覧下さい。

( Writer : Artisan K )