レザーカービングの技法により彫り上げられたフローラルパターンのバックグラウンド(背景)部位を切り抜く技法をフィリグリーと呼びます。
元来、貴金属装飾の技法であり、革製品にここまで大胆で凝った技巧を施す事は本場アメリカでも殆ど見られません。
特殊なナイフを駆使して厚みのある革をラインに沿って正確に切り抜くのは熟練クラフトマンといえども困難な作業で一本のベルトを切り抜くのには大変な体力と気力を要します。
それだけに仕上がりの豪壮さにも別格の風格があり、バックグラウンド(背景)部位に異なった素材(エレファント、クロコダイル、パイソン等)を組み合わせた完成品は強調されたフローラルパターンの躍動感によって圧倒的な存在感を感じさせられる逸品となります。
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