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伝統よ、飛翔し、再び。 |
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鞣しや狩りなどの精力的な活動を通じて、ご自身の中で大きな変化や変革があったわけですが、ここ最近ご自身の制作物を「商品」ではなく「作品」と言うようになってきたそうですね。
岡居さんの生み出すものは「商品」なのでしょうか、「作品」なのでしょうか。
鞣しや狩りを、モノ作りの欠かせない一部と考えるようになった頃から、「商品」と呼ぶのが難しくなったと思います。現在は「作品」と言っています。
「商品」か「作品」かは、作者によって基準や定義が違うと思います。僕は、商品は職人が、作品は作家が作る物と理解しています。そして職人はお客さんの要望で、作家は自分の意思で物を作る。誰のために作るのかを意識した時、自ずと境界線が見えてきました。
値段を上げてでも、なめしや狩りまで自分でやることを、お客様が望んでいる訳では無く、あくまで僕のエゴだと思うので。今まではお客さんの要望に沿っての制作でしたが、今は自分の中で一番良いと思える状態に作るようになったと思います。
それでは最後に、今後のご自身の活動や展望についてお聞かせ下さい。
これからどういう方向へ行くか、全く見当が付きません。できることを毎日、一生懸命やるしかないとも感じます。ただ、より一点物というか、二度と作る気になれないような物を中心に作る制作スタイルにしていければいいなと考えています。
将来的にラコタの作家に自分のノウハウを伝え、また自分が苦手な細工をラコタの作家に作ってもらい、OGLALAをオグララ・ラコタ族のブランドにしたい。そのために「OGLALA」という名前を選びました。
僕には技術も精神も、すべての面で「絶対ラコタの作家に負けない」という意気込みがあります。その僕を打ち負かす作家をOGLALAに迎えたい。そんな超一流のオグララ・ラコタの作家たちのOGLALAを、最終的には超一流の工芸品として世界的ブランドにしたいです。
その時、きっと若いラコタの人は、自らの伝統の可能性に気付くと思います。
それが僕の、ラコタでの恩人や友人たちへの恩返しかな。 |
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